オウム真理教の地下鉄サリン事件に関わった
7名の刑が執行されました。
今回の刑の執行にあたって、元オウム幹部であった
上祐氏にもインタビューがありました。
麻原死刑囚に関しては10年以上前に
オウム、アレフを脱会しておりますので、
いま特段の、かつてのような思いはありません逆にと言いますかそれ以来、麻原を批判してまいりましたので
この10年間以上前から、そういった意味で一種の緊張がありました。
今回の執行によって、その微妙な緊張感が
少し落ち着くかと、率直なところ思います。
この部分がどこかしら他人事のようにも聞こえ
「上祐史浩が無罪なのはなんで?」
と思った人も多いようです。僕もその一人でした。
ひかりの輪代表 元オウム幹部の上祐史浩とは?

引用:オレ的ゲーム速報@刃
名前 | 上祐史浩 |
生年月日 | 1962年12月17日 |
出身 | 福岡県 |
事件後にオウム真理教を脱退し、
新たな団体「ひかりの輪」を結成、
同団体の代表として活動しています。
オウム真理教の後継と見るのが一般的ですが、
上祐氏は「麻原の教義を完全に排除した」とアピールしています。
また、オウム真理教の被害者と言っているようです。
オウム時代の役職:外報部長 緊急対策本部長
関与していた事件:亀戸異臭事件、国土利用計画法違反事件
テレビの討論番組によく出ていた上祐氏は、
口達者なことで知られ「あ~言えば上祐」とも言われています。
またオウム幹部の中でも唯一、麻原氏に
「NO」と言える人物だったそうで
オウム教団のロシア支部長にも赴任していたようです。
上祐史浩は何故死刑にならないのか?対象は実行犯?
上祐史浩氏の罪状は
教団の拠点を熊本県波野村に設ける際に
法律外の手法を用いたことで逮捕されています。
これによる懲役は6カ月でした。
上祐氏が死刑の判決を受けない最大の理由は
以下の死刑に相当する事件に直接関与していないことでした。
地下鉄サリン事件
この事件に関しては人が亡くなっていますが
上祐氏は広報部長の立場であり、
「実行」のグループでは無いようです。
死刑や懲役判決を受けたのは全て実行犯ということです。
幹部と言うからには、上祐氏も
オウムの動きは把握していたのではないのでしょうか?
そういう疑問は沸きますよね。
上祐史浩はオウム真理教が関わる事件を把握していた?
2012年の上祐氏への取材では
彼がロシア支部長であったことから
オウム真理教が猛毒であるサリンの製造や
ロシアへの武器調達をしている動きは
陰ながらでも認識していたようです。
また、坂本弁護士が
教団活動に反対する両親の元に帰るべき
という主張をした際は、退ける交渉に
上祐氏が関与したそうです。
実行には加担しない立場で、
オウム真理教が関わる事件を把握しており
思想の違いがあるということで決別をしたとのこと。
うーん、、、把握していたのなら止めるべきでは…?
もしくは止めたのかもしれませんし、
止めたら自分が事件の被害者になる可能性があったのか…?
そのあたりも明らかにしてほしいですよね。
オウムの脱洗脳に関わった苫米地氏の見解は?

引用:youtube.com
地下鉄サリン事件直後から
オウム信者の脱会、脱洗脳を手掛けてきた
脳機能学者に苫米地英人氏がいます。
どうやら苫米地氏と上祐氏は知り合いだったようです。
1980年前半、苫米地氏は上智大学で日本の
ディベートサークル統括の立場にあったようで
上祐氏が早稲田大学1年のときに
ディベートサークルに入ってきたそう。
※ディベートというのは討論で競う競技です。
オウム広報部長時代にも上祐氏はメディア対応を
かなり狡猾にやっているイメージがあるが
それはディベートの影響と指摘しています。
上祐氏が用いてる技法は
海外で使われているディベートの技法です。

引用:thumbs.gfycat.com
ネットで有名なこのフリップ投げも
ディベートの手法だそう。
さらに苫米地氏は
上祐氏がオウム真理教を脱退し独立したのは
サリン被害者への賠償金を逃れるためとも
推測しています。
独立すれば賠償責任は旧団体である
オウム真理教に帰属することになります。
なるほど…色んな思惑がありそうですね。
まとめ
上祐氏が今回、罪に問われなかった理由を調べました。
なるほど、「実行犯」が刑罰を受けたわけですね。
実行犯というのは、事件を画策した者、
そして実際に行った者ということですね。
しかし、まだ真相も解明されていないままの刑の執行により
オウム事件が幕を閉じたように思いますが
悲しい事件が再び起きることがないようにも
忘れてはいけない事件です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。