オウム松本智津夫元死刑囚の遺体は
松本智津夫本人が「四女へ」と指定しました。
最初は四女もオウム真理教・関係者と
裁判で縁を切っていますから驚き、
「もう関わりたくない」と拒否の方向でしたが
色々考えた結果として受け入れる方向になっているそう。
ただ、本人からの直接声明ではなく
弁護士を通してのメッセージですね。
松本聡香 6日のメッセージ

引用:なんでもnews実況まとめ
私の実父松本智津夫が多大な迷惑をおかけした被害者の方、ご遺族の方、信者のご家族、元信者の方、刑務官の方、そして世間の皆さまに改めて深くお詫び申し上げます。
死刑が執行されたことにより被害者の方、ご遺族の方が少しでも心安らかな日々を取り戻せることを心より祈っております。
松本死刑囚は一度の死刑では足りないほどの罪を重ねましたが、彼を知る人間の一人として今はその死を悼みたいと思います。
執行はされるべきものでしたが、ただひとつとても残念に思うのはかつての弟子であった元幹部まで6人も執行されたことです。宗教的な理由においても、責任の重さにおいても、今日の執行は教祖一人でないといけなかったと思います。洗脳されて事件に関与してしまった元幹部の執行の是非はもっと議論され熟慮のうえでないと社会に課題を残してしまうのではないかと心配です。
まだ信仰を続けている信者には、これ以上松本死刑囚の罪を増やさないようにどうか後追いなどしないで、早く夢から覚めてほしいと願っています。
この段階では遺体の受け入れを拒否する方向でしたが
9日のメッセージと共に、受け入れる方向で
考えているようです。
松本聡香 9日のメッセージ

引用:いろいろMediaはうす
「信者さんらへ」
大雨の被害で亡くなられる方がいる中、実父が最後の最後まで世間をお騒がせしていることを心苦しく思っております。本当に申し訳ございません。
松本元死刑囚の最後の言葉の件につきましては、指名を受けた私自身が大変驚きました。しかし、それは実父の最後のメッセージなのではないかと受け入れることにします。(メディア問い合わせで補充「当面、東京拘置所保管」を前提にて)
捏造などではあり得ません。現に聖人化される恐れがあっても遠藤元死刑囚の遺体は教団に渡りました。
私は自分が他の親族に比べて実父から愛されたとは最後の言葉を踏まえても思いません。ですが、かなり信頼してくれていたのかもしれないというのは思い当たる節があります。実は知る限り彼と最後に接見できたのは私だったからです。
松本元死刑囚はおそらく最後は一人の人として葬られたいのだと思います。
私には自分の過去の体験を振り返ると少し彼の気持ちが分かります。信者から神と崇められ、世間から悪魔と憎まれる人生というのはつらかったのではないでしょうか。誰も人として温情をかけてくれないわけですから。
今、実母と、長女以外の姉弟と、信者たちに言いたいことがあります。
どうか松本元死刑囚の最後の意向を尊重してやっていただけませんか。彼は自分で始めたことの幕引きをもはや一人ではできなくなってしまったのです。自分の真意を伝えるのが苦手なのもあると思いますが、あまりに事が大きくなりすぎました。
もう麻原教祖に依存するのは終わりにしませんか。支配されるのは終わりにしませんか。松本元死刑囚のためでもあり、また信者も一人一人の人生を生きるためにです。
実父はもう麻原彰晃ではありません。
その荷を死と共に降ろしたいと願った松本智津夫という一人の人間でした。松本元死刑囚の罪を増やさないためにも、ご自分が人生をこれ以上台無しにしないためにも報復テロや奪還テロなど絶対にやめてください。今まで松本元死刑囚に従ってきても、これからを彼と心中する必要はないんです。
彼のためには彼を崇めるのではなく、たくさんの人を傷付けてしまった彼の霊がいつか救われるよう祈ってあげることではないでしょうか。
もうオウムを終わりにしませんか。社会を憎むのは終わりにしませんか。そして、改めて自分の人生を始めてみませんか。
残された者が生きて自分と周りを幸せにするのが死者への最大の供養になるはずです。
どうかお願いします。
http://sky.ap.teacup.com/takitaro/2305.html
また、この件を担当した弁護士も
自身のブログで確かに松本智津夫の遺体であるとし
事の顛末を見ていた感想として
松本智津夫自身は麻原彰晃ではなく
松本智津夫として亡くなりたかったのではないか
麻原彰晃という存在は幻だったのではないか
という印象であったと述べています。
心境の変化 何故受け入れたのか?

引用:Twitter
聡香さんのメッセージでは
最後に松本智津夫と会ったことなど
これまでの流れを思い出して心当たりと表現しています。
しかし、現状は表だって受け入れると、
オウム真理教の信者に狙われる可能性も
ありますからやはり身の安全の為に当面は
拘置所に遺骨を保管する方向ではないかと思います。
それ故に、当面は保管をお願いしたうえで
時間を置いて受け取る際は時も場所も極秘で
執り行う必要がありそうです。
三女の主張は?

引用:ガールズちゃんねる
他の親族はというと、三女を含め、他の親族5人の連名で
妻(59)に遺体を引き渡すよう要求しているそうです。
三女は「アーチャリー」松本麗華さんですが
父から真実を聞き出せないまま死刑にするのはどうかと
疑問視していました。
松本智津夫が四女・聡香さんを指名したということに
三女・麗華さんは
父の精神状態を考えたらあり得ない
と指摘したうえで、
このように要求書を書いています。
松本智津夫の遺体を引き取って、極秘の安置所に安置し、葬儀等の一切の儀式をすることなく、如何なる第三者も立会させることなく、家族だけで遺体と対面し、指定された通り荼毘にして、松本智津夫を弔いたいと考えています。また遺骨は、当面、○○金庫に厳重に保管管理することにしています
この文面では遺骨をどのように扱うのかという
法務当局の懸念も考えられているようです。
ただ、引き渡すには色んな懸念がありますし
四女が引き取るのであれば、
この主張は通らないですよね…。
何故四女を指名していたのか?

引用:パパッとニュース速報
そもそも松本智津夫は、妻と離婚をしていないので
本来ならば妻を指名するのが妥当ではないかという
疑問があります。
またずっと投獄されている中で、
松本氏の家族の情報を知る術はなかったことから
考えても不自然さは残ります。
なので妻や教団にかかわっている人に松本智津夫の
遺骨を引き渡してはいけないという法務当局の
政治的判断ではないのか?とも指摘されています。
オウム真理教の後継団体は2,3あるとされており
Aleph、ひかりの輪、そしてもう1つが現存しているようですが
特にオウム真理教の色が強く残っている後継団体
Aleph(アレフ)には引き渡したくないでしょう。
まとめ
色々と疑念が残りますね。
①四女を指名したこと
②四女がオウム関係者と縁を切っていることを松本智津夫が知る術は無い
③四女も一度は拒否したが、受け取る方向で考え出した
この3点から法務当局が四女を説得、
もしくは事実かどうかは置いておいてストーリーを
描いているのか?という余地は残ります。
ただ、最後に会ったのが四女であるならば
そこでされた会話によってはあり得なくもないなと思うのです。
四女の言葉通りであれば
「麻原ではなく松本智津夫として最後を締めたい」
という意味ですから、その点においては
他の死刑囚と共通している部分もあり
こちらもあり得ると言えばあり得ますね。
刑が執行された後も色んな余波がありますが
今しばらくは動向を見ながら続報を待ちたいですね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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